「科挙の話」

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ということで、この村上哲見先生というかたは奈良女子大学さんや東北大学で中国文学を研究されていた立派な先生。

ミラーの場合、中国については、文化大革命ぐらいしか関心がないのですが、科挙におけるカンニングの歴史が紹介されているということであらためて読んでみました。

まー、中国の科挙の歴史にはいろいろな不正行為があったようです。
なんか、死刑になってしまった人もいるようです・・・。

きっかけは、いわずとしれた、某大学のカンニングです。

まー、元受験生としていろいろといいたいことはあります。

よく、いわれているのは、「もっと監視を強化せよ」
といわれているようですが、それでいいのでしょうか。教育とはそういうものなのでしょうか。
スーパーの万引き防止とは違うと私は思うのです。

この本にも科挙カンニングについて出てきます。


11世紀北宋時代のことですが、「真宗のときに、受験者が貢院に入る際の身体検査がきびしすぎるのは「取士の体を失す」=士を迎える作法に反するのでやめるようにという指示が出ている」

とのことです。
大学を受けるような人を万引き犯と同じように扱うのはどうでしょうか・・・・。


監視を強化するというのは、それだけ大学の値打ちがさがったことが理由としか考えられません。

この件については、大学の自治とか知識の「情報」化といった観点からも考えてみたいので、また明日続きを書くこととして今日はもう寝ます。