チャート式幾何学

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こんばんわ。
ちょっこし疲れ気味のミラーであります。
ひさびさの参考書シリーズ。
チャート式であります。

チャート式を出している数研出版さんが、昭和初期のチャート式を復刻したのがこの本です。

この本は幾何の問題が取り上げられています。
座標を使わないいわゆる初等幾何の問題が多く取り上げられています。

やはり、昭和初期の本らしく「周囲の一定なる矩形の面積は正方形なり」とかそんな感じです。

出題学校も陸士とか海兵とか一高とか時代を感じさせます。

いまはどうか知りませんが、私の頃は赤チャートの練習問題は「試練」というタイトルでしたが、この本でもそうなっています。私が高校生の頃は赤チャートで「試練」という名を見たとき違和感を感じましたが、昭和初期からそうであったとはあらためてチャート式の歴史を感じさせます。

チャートの中身も時代を感じさせるものが多く
「接戦・合戦←昔の戦争 接線→接戦、合戦 割線を考えよ」とか、軍事的なイメージを持ったものが散見されます。
当時は、作図題も出たらしく「円O内に一点Pが与えられたるとき、その円を折り、折り返されたる孤をしてP及び中心Oを過ぎらしめんとす。折り目の位置を作図せよ(一高)」。
なんか面倒そうな作図題です。というか最初意味がわからなかったのですが、「過ぎらしめんとす」というのは「通過するようにする(2点の上を孤が)」っていう意味のようです・・・。こんなのが出たわけですから、当時私が学生だったら旧制一高に合格することはなかったでしょう。

この本を書いた星野華水先生という先生は、予備校や受験雑誌を創立され、それが今の数研出版だそうです。いまの数研出版の社長さんは、その方の子孫だそうです。

教育に情熱をかけた偉大な先人に敬意と感謝を表しつつ今日はもう寝ます。