今道友信先生。

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ひさびさの更新です。
ということで、最近会社で周囲のひとと「これをねたに小説でも書いたらおもろいよな」というような事態が進行しています・・・・。まー、会社法の勉強になると前向きに考えることにします。

で、この前新聞を読んでいると、今道先生が亡くなったということを聞きました。

今道先生は、私が入学したころにはすでに退官されていましたが、美学の世界では国際的な超大物で、ミラーは、高校時代から先生の本をわからずながら読んでいました。

まー、大学に入ってからも、美学科(思えばそういったものがあるということにも大学に入って感動した)
に進学しようと思ったこともありました。クラスのまわりの人がそうであるように法学部やら経済学部に進学するのが、まー普通なのですが、やはり、若き日のミラーは「法学部やら経済学部に行く」→「金や権力といった世俗的欲望の充足を目指す」という風に考えていたわけです(かなりのところあたっているような気がする)。それよりは、「哲学やら美学やら倫理学に進学する」→「真善美といった普遍的価値観を追求する」ことが我が人生の理想だと思っていたわけです。(ご存じのとおり、そうならなかった・・・・)
ただ、哲学や倫理学や美学の教授の人たちも、それなりに世俗的な世界に生きていることををしったのが大学時代・・・・・。

この今道先生は、たしか、文学部長になったときに機動隊を入れてだいぶん問題になった方です。
そういったこともあって、学生運動をやっていた人からはだいぶん批判されています。でもなぜか、美学科は昔から左翼の人が多かったようです。田中清玄とか大物も確か美学科・・・。

この本を読むと先生は、文学部長をやったりというような世俗の世界とはまったく関係なく、真善美とはなにかを問い続けた人のような気がします。出隆先生の本の解説を書いていた記憶もあるので、別に反共というわけでもなかったはずです。

良くも悪くもこういった大物は今後出ないではないかと思います。謹んでご冥福をお祈りしつつ今日はもう寝ます。