クロポトキン「ある革命家の思い出」

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ちょっこしブログ更新が滞りがちのミラーであります。

そういえば、この前広島刑務所さんで脱獄事件がありました。

そこで思いだしたのがこの本。

クロポトキンというかたは、有名なアナキストであります。

帝政ロシア時代に活躍した人なのですが、もともとは公爵家の生まれで地理学者としても有名。

まー、理想にもえ、反体制運動をロシアで行って逮捕されるのですが、脱獄をして海外に逃亡するのです。この本でもそのシーンが出てくるのですが、馬車で逃げるシーンは圧巻であります。まー、クロポトキンの場合は、ちゃんと、事前に協力者を手配していて無事イギリスまで逃げ切るわけです。このような計画性がないと、脱獄という犯罪は成立しないわけです。

私の学生時代は「アナキストは組織を否定するのでよくない」とか「アナキストは組織による統制がないので、腐敗していくやつらだ」とかなり真剣におもっていたのですが、この本を読むとアナキストにも立派な人がいることが分かります。

クロポトキンさんはアナキストとして終始一貫していて10月革命の後もボルシェビキを批判していたようです。

それって今の北朝鮮で政権を批判するくらい危険だったことでしょう。ソ連の顛末をみるとその批判は正しかったのかもしれません。

偉大な先人に思いをはせつつきょうはもう寝ます。