いま、憲法は「時代遅れ」か

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ということで、そろそろ今年も8月15日が近付いております。
この時期に考えるのはやはり、日本国憲法のことです。

で、借りてきたのがこの本。

この本は、日本国憲法の今日的あり方についていろいろ勉強になる本です。

この本を読んで一番認識をあらたにしたのは、いわゆる押しつけ憲法論について。

まー、押しつけ憲法だから今の憲法はあかんということは昔からいわれているわけです。

先生は、それに対しておおむね次のようなロジックで反論されています。

日韓併合」について、その成り立ちを弁明する人々(先生は明示的におっしゃっていないが要するに右翼)は当時の大韓帝国主権国家として日本と合意したということをいうわけです。

それは、強制を背景とした合意なわけです。

翻って、日本がポツダム宣言を受諾したことを考えると、それは、自由意思なわけです。要するに、そのままポツダム宣言を受諾せず、破滅への道に至るという選択肢もあったわけです。

まー、ようするに先生がおっしゃりたいのは、日韓併合OKというのなら、押しつけ憲法というのは成立しずらいのではないかということをおっしゃっているわけです。

かなりするどい指摘だと思います。

私が現役学生のころすでに先生は、大物憲法学者でした、いましらべるとことし76歳・・・。
まー、弟子には恵まれずいろいろ下半身に問題がある人が多かったのですが、いまでにこのような研究成果を発表されている先生の御長寿を祈りつつ今日はもう寝ます。