「臓器移植法ハンドブック」 「臓器移植法と脳死」

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この本を読んだきっかけは、例の臓器売買事件なのです。
小岩あたりのお医者さんが、ヤクザ屋さんから紹介を受けて臓器提供者に金を払って(しかも、形式上養子にして)宇和島のある病院で移植をしてもらったという事件でありました・・・。

ひどい事件だとは思いましたが、そもそも臓器売買ってなんで禁止されているのかを知るためにこの本を手にしました。刑法の中山先生の本なので信頼ができます。

ハンドブックのほうによると臓器売買禁止の保護法益は「臓器移植の公平性・適正性に対する信頼確保」だそうです。

まー、たしかに、「移植って金ででけるんや」と思えば、まじめに提供する人もいなくなってしまうということなのかもしれません。

そんなことを考えているうちに今日の報道によると、中山研一先生はおなくなりになられたそうです。先生のブログを拝見していると、5月位に「背中に激痛がはしっているのでブログをしばらく中止します」みたいなお報せからブログが中断されていました・・・。健康の回復を祈っていたのですが残念です・・・・。

今回の臓器売買事件について中山先生はどう思われていたのでしょうか・・・・。
先生のコメントを読んでみたかった気もします。

思えば、全共闘たけなわの京都大学とか、H陸大学の学長選騒ぎとか、学問以外にも苦労の多かった先生であったことをしのびつつ、謹んで哀悼の意を表します。