「講座・公的規制と産業1 電力」 植草益編

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ということで、へろへろと生活しているミラーです・・・。

まー、東電さん発表があるまでは、変なことを書くのはやめようと思っていましたが、東電さんの決算発表も無事(じゃないけど)終わったので電力ネタ・・・・。


この間数十年というスパンで日本の公益産業について考えると民営化、規制緩和の流れになってしまっているわけです。

電電公社国鉄、郵便・・・・と民営化されております。

金融の世界でも激しく規制緩和が進んでいることは周知のとおりです。30年まえは護送船団行政といわれていましたが、船団はあらしのなかで沈没したり、サルガッソーにいったりしました・・・。

ふしぎなのは、電力だけ、規制緩和がそんなにすすんでいないことです。まー、もともと電力は、一応民間会社だったので民営化というのはないものの、規制緩和がすすんでいるとは思えません・・・。

で、この本は、1994年に初版がでているのですが、当時から発送電分離とか、いまでている議論は議論をされていたのです・・・。この手の本は当時から一杯出ているのですが、だいたい電力業界よりの本が多いのです。この本の植草益先生は産業組織論の先生。まー、他の本に比べるとあくまで相対的ですが中立的です・・・・。

まー、なんで、電力の規制緩和がすすまなかったのかというのは考察に値するテーマだと思います・・・・。

ミラーの考えでは電力は外資系の進出がなかったということも大きな要因としてあるのですが、それ以上に、電力業界の政治に対する影響力というのがあるような気がします・・・・。

昔、石川達三さんの「金環蝕」といふ小説がありましたが、そのころから電力というとどっぷりと腐敗した世界なのでしょう・・・。

一国民としてミラーが思うに、日本の資本主義のカギを握っているのが電力業界であることはうたがいようがないわけです。

なんとか、国民の立場にたって健全にこの業界が発展することはできないのであろうかと日々考えているミラーです。



今日はもうつかれたので寝ます。