「朽ちていった命-被曝治療83日間の記録-」

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ということで、いつもいく本屋にきょういったのです。すごく表がくらくて、「閉店かな」ともおもったのですが、節電中のようです・・・。いつのまにか、本屋に、「東電・原発コーナー」がでけていました。

ということで、そこで発見した本。
この本は、1999年に9月に茨城県東海村で起こった臨海事故のあとの治療についてのドキュメントです。

被曝された作業員のかたの1人である大内さんという方は東大病院に入院されたそうです。この本は、その際の治療に尽力した東大病院の前川和彦教授以下の医療スタッフの奮闘を描いています。

大内さんは20シーベルトというとんでもない量の被曝をしてしまいました・・・。東大病院は、救急部、無菌治療部、放射線科、消化器内科、皮膚科・・・と、総力をあげて治療活動を展開したのですが、死の転帰にいたりました。

前川先生は、「原子力防災の施策のなかで、人命軽視がはなはだしい。現場の人間として、いらだちを感じている。責任のある立場の方々の猛省を促したい」ということばを残されています。
この事故では、2名の方がおなくなりになられました。謹んで哀悼の意を表するとともに、このようなことを繰り返さないことをいのるばかりです。