「新しい金融検査の影響と対策」

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ということで、昨日、また近くの図書館にいってきました。例のリサイクル本コーナーに本があったので見てみました・・・。

ひさびさにももののあはれを感じさせるものを見つけてしまいました・・・。

木村剛さんの書いた本です・・・・。

1999年に出された本ですが、1999年というのは金融検査マニュアルができた年です。金融行政が画期的に転換した年です。

「金融検査が当局指導型から自己管理型に変質した」とこの本でも書かれています。そういう年でした。木村剛さんというかたは日銀出身。このころは、検査マニュアルの検討会の委員をやっていた関係でこの手の本をいろんな会社から出していました。

この本はTKC出版さんから出ているので多分、会計士さんを主要な対象にしているのだと思います。

10数年の間にいろいろなことがありました。
貸し渋り貸しはがし・・・。検査マニュアルのあとはいろんなことがありました。

人生の有為転変を感ずるのはこの木村さんの運命です。

日本振興銀行というのを作ったとこはまではよかったのですが、出資法違反をやってしまい、おまけに検査忌避ということで捕まってしまいました・・・・。

検査マニュアルの本を書いていた人が検査忌避で捕まるなんて・・。刑法の先生が殺人罪で捕まるみたいなもんです・・・・。

木村氏は保釈にはなっていると思いますが、どういう日々を過ごしているのでしょうか・・・。

アメリカ輸入版でなく、日本の秩序に根差したレギュレーションとは何かを考えているミラーであります。