「宮武外骨」

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お疲れ様です。ということで、ひさびさの香川県シリーズ。

宮武外骨さんというと、戦前に活躍した反骨のジャーナリストとして知っていましたが、実は香川県出身だったそうです・・・。いまでいう綾歌郡のご出身だそうです。

この本を読んでしったのですが、宮武さん(なんか、先生というと反骨のジャーナリストとしては不本意だろうからあえてさんづけにする)は東京大学とも深い関係があったそうです。

知っている人は知っているのですが、史料編纂所の地下に、明治新聞雑誌文庫というのがあります。正式名称は、東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター(ながっ・・・)というのですが、この組織の創設に大きく尽力したのが宮武さんであります。1927年にできたらしいのですが、明治期、大正期の新聞雑誌を保存することが大事だと宮武さんは考えたそうです。まー、東大の部局のなかで、本来そういったことをやるべき、附属図書館とか文学部さんとかは、当時は、「新聞雑誌などは史料としては下等」というふうに考えていたらしく、そういったものは蒐集しなかったようです。
法学部の吉野作造先生などの諸先生はさすがに偉い人で事業の意義を理解し、法学部の付属機関として設立したそうです。なお、ちなみにお金は博報堂さんが寄付したそうです。
で、宮武さんは明治新聞雑誌文庫の事務主任として資料蒐集に努められたそうです。

いまとなっては、貴重な史料も多く、その先見の明はもっと評価されるべきでしょう。

ちなみにこの本を書いた吉野さんというかたは、宮武さんの甥だそうです。
偉大な先人に負けぬよう頑張りたいと思ったミラーであります。