「激流」瀧川幸辰先生

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というわけで、いわずとしれた京大瀧川事件の瀧川先生・・・・。

まー、瀧川事件の裏側みたいな話も書いてあって興味がそそられます。

瀧川先生は、こういうことがあって、戦時中は弁護士として活動されていたそうです。まー、専攻が刑法ですので、民事の金になるような事件はなく、たいへんだったようです。
戦時中は、言論弾圧法規である「言論、出版、集会、結社等臨時取締法」の被告の弁護もされていたそうで、この本では検察に対する痛烈な批判もでてきます・・・。

先生は戦後、京都大学に復帰されますが、こういった経験が先生の刑法理論に重みをあたえていることはいうまでもありません。

それにしても、検事たるものが証拠を変造するという事態があったわけです
瀧川先生ありせば、痛烈なる批判を加えたことは絶対なのですが、いまの刑法学者はどうしているのでしょうか。

ちゃんと批判してほしいものです。

と思っていたところ、以前このブログでも紹介した瀧川先生直系の弟子の中山研一先生はそのブログで
http://knakayam.exblog.jp/
今回の検察庁の事件について論評されています。80を過ぎてなおこういった活動をされているのは、立派といわずんばあらざるものであります。

他の現役の刑法学者の方々も、瀧川先生、中山先生をみならってほしいと思いつつ(たぶん、立派な人も多いのでそのうちいろいろな論文が出てくると思いますが・・・。)今日はもう寝ます。