「後藤田正晴と矢口洪一の統率力」

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ということでちょっこし酔っ払っているミラーです・・・・。

珍しい取り合わせの本ですが、それなりにつながりはあるようです・・・・。

著者は御厨貴先生ということで、東大の先端研の先生。
ご専攻は政治学佐藤誠三郎氏とか、三谷太一郎教授の教えをうけられた方だと聞いたことがあります・・・。

政治学の手法で聞き取りというかインタビューをもとにまとめるというオーラルヒストリーという手法を実践されている立派な先生です。
東京放送の日曜日の朝、時事放談の司会をされています。


この本では、警察官僚として警察庁長官というトップを務めた(その後政界にいった)後藤田さんと最高裁の長官になった矢口さんについてインタビューをもとにまとめられています。

結構、矢口元長官の話が面白いものであります。
矢口元長官は、現在の職業裁判官制度に批判的なわけです。

たとえば、行政官になると、質問取りとか、いろいろ大変だけど国会などとかかわり行政の機能を理解する活動に触れるわけですが、司法官はそうではないということを力説されています・・・・・・・。

矢口元長官は、多くの判事さんを「評論家」と評しています・・。
たしかに、そういう人が多いような気がします。

矢口元長官は、「別に最高裁長官に、弁護士会の会長とか検事総長を経たかたがついてもいいんじゃないか」みたいなこともいっています。

こういった法曹一元というのもやっぱり一考の余地はあるように思ったミラーです・・・。