「社会運動の仁義・道徳」樋口篤三氏

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樋口さんというかたは、まー、簡単にいうと構造改革派の方であります。

労働運動でながらく頑張られた立派な方です。わたくしもお会いしたことはありませんが、むかしからよくしっていました。先年なくなられたそうです。ご冥福をお祈りします。
まー、この本は、左翼運動と道徳について論じた本です。

この本で感銘を受けたのは、田中角栄さんの話。田中角栄さんというかたは、違う派閥だろうが、なんだろうが、その人の親の葬式とかがあれば、分厚い香典をもっていって世話をちゃんとしたそうです。まー、ようするに、敵の中に味方を作ろうという発想。
樋口さんがいうには、左翼というのは全く逆で、「味方の中に敵を作る」という発想があるそうです。
その通りだなと思います。
はっきりいって、左翼は、近しいものほど弾劾するという習性があるような気がします。

むかしのコミンテルンの社民主要打撃論とか、□○と中□さんの内ゲバとか・・・。

考えてみると左翼には仁義とか道徳という観念は薄いようであります。
それをそれこそ西郷隆盛とか、ホーチミンとかを引きながら左翼における仁義と道徳について熱く語っているほんです。
まー、仁義と道徳を最優先していきたいミラーであります。