「異郷の夏」北上秋彦氏

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ということで、たまたまコンビニで発見した文庫本。
もっぱら趣味的な観点からの歴史本を出している新人物往来社さんからでています。
著者の北上さんというかたは存じ上げませんでしたが、結構、ミステリー的な作品を書かれている方のようでうす。
まー、ミステリーという形式をとっていますが、この本のテーマは実は、花岡事件。1945年6月に秋田県の花岡鉱山に強制連行されていた中国人労働者が決起をしたのですが、失敗したという事件です。

著者はこの事件を通して、戦争中こういった事件があったことをみんな知らないことに問題提起をされるとともに、日本人として戦争中のこのような事件を人ごととしてでなく今日的な問題としてどう考えればよいかを問題提起しているのだと思います・・・。

まー、とういうことで戦争の犠牲になられた多くの人々のご冥福を祈りつつ今日はもう寝ます。