新田一郎先生「相撲の歴史」

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新田先生は日本法制史の先生。であると同時に、学生時代から相撲部で活躍され、東大相撲部の監督でもあられます。

立派な先生です。

で、この本はそれこそ、古事記の時代からの相撲の歴史について説明されている本です。
まー、いろいろ最近、相撲協会も問題を起こしてしまっているのですが、やはり歴史を紐解くことは大事だと思ったのであります。

実は、この本が出たのは1994年です。当時は若貴ブームだったのです。

しかし、先生は、いろいろと相撲協会の組織の問題たとえば、茶屋の問題とか年寄株問題など相撲協会の組織としての問題を取り上げておられます。

先見の明があったのだと思います。

先生のお考えでは、相撲というもに対する認識の違いがいろいろあるようです。
「武道」としてとらえる考え方、「スポーツ」としてとらえる考え方、「技芸」としてとらえる考え方、それぞれの認識があるようです。

まー、最近の流れでは、それこそ朝青龍みたいに、「きめられたルールのなかで勝てばいいんだ」というスポーツ的な考え方もあるでしょう。相撲協会の幹部たちは伝統芸能として技芸だと思っているのでしょう・・・。ある程度「阿吽の呼吸」的なものも認容しているのだと思います。

貴乃花親方などはやはり武道派ではないでしょうか。私などは武道派を支持したいものであります。疲れたので今日は相撲協会の発展を祈りつつまうねます。