「武井の体系世界史-構造的理解へのアプローチ」

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ということで、紅旗征戒非吾事とばかりに、今日は受験本の話。

世界史の武井先生というとわたしのころは代ゼミで教えていた方で結構有名でした。なんか、地域別じゃなくて世界史を横断的、有機的に横に関連付けて講義するみたいな話をきいたことがあります。


この本は、そのテキストのようです・・。株式会社栄光様から2006年に出ています。

素人が見ると単なる、横に長い年表のようにもみえますが、これがあってはじめてたんなる地域史のの集合体としてではなく、ほんとうに「世界」史として人類の営みを感じれるように工夫がされている気がします。

まー、この本を使ってどういう講義をしたのか、聞いてみたかった気持ちでいっぱいになります。

悲しいことですが、思うことは2つ。

1980年代、90年代ならともかく、いまこれをだしても、「売れないだろうな」ということが一つ。こういった、ちょっと学問的な参考書より「ごろで覚える世界史」みたいな本が売れると思います。

もう一個は、実はこういった本当に学問の高みを目指す参考書って受験対策にはならんかもしらんと思ったのです。だって、入試の世界史を出す人は、別に世界史を俯瞰的にみるという思想はなく、ただ、たんに、問題作成を分担して、その中の一人がかりに、東洋史で中国をやっている人だとすると、その人は中国の話だけを入試に出す、ということが多いのではないでしょうか・・・。これについては、最近の世界史の入試問題をいろんな大学についてみているわけではないのでなんともいえませんが・・・・。本当はそうではないことを祈ります・・・・。

ということで今日は疲れたのでもう寝ます。