「櫻史」山田孝雄先生

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ということで例の「山田文法」の山田先生の本です。

まー、実はこの本読んだことがなかったのです・・・・。

なんとなく、桜→散る→特攻隊→靖国→右翼

みたいなイメージがあって敬遠しておったのです。

まー、この本を読んでみるといろいろ私の偏見と誤解があったことがわかります・・・。
「しきしまの大和心を人とはば 朝日ににほふ山櫻ばな」
という本居宣長の有名な短歌があります。ずっと特攻隊精神みたいな歌だと思い込んでいましたが、この本の現代訳(山田孝雄先生のご子息の山田忠雄先生(新明解国語辞典の編集主幹)が訳されたのだとおもいますが・・・)
によると「実は櫻こそは、個が単独に自己の絢爛たる美を他に誇るものではなく、層層重なった衆の調和の妙が映発する中に自らの美を感得せしめる、和の花である」という意味なのです・・・。

なんか、ようするに簡単にいうと、みんなで調和する美しさこそが桜の美。これこそ大和の精神という意味の歌だったそうです。

すばらしいことです。桜ももう散ってしまいましたが、日本の和の心は忘れたくないものです・・・。

ぬれひよこ学兄と違って、国文科にいこうなどとは一度も思ったことがありませんが、国文も深いと思いつつ今日はもう寝ます・・・。