「東大駒場学派物語」

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ということで、ひさびさの駒場ネタ・・・。

東大駒場比較文学比較文化研究室(以下、「駒場の比較」と略)に
おける教官や院生のいろいろなできごとが書いてあります・・・。

御三家という教官がいて芳賀徹氏、平川 祐弘先生、小堀桂一郎氏とい
うかたがただったのです・・・。

私は、平川先生が退官される年に1年生でフランス語を習ったきおく
があります・・・。

でも、諸活動にいそがしくてたまにしか講義にはでれなかったのです
・・・。

クラスのうわさでは「退官するとしはD(不可)は出さないらしい」と
いうことだったのですが、それがたんなるうわさにしか過ぎないこと
を身をもってクラスで唯一実証したのがわたくしであります・・・。

まー、当時から、ダンテの神曲を訳したり、ラフィカディオ・ハーン
について研究していたり、なんか偉い先生だということは知っていま
した。

で、この本によると駒場の比較の特徴は、理論的な研究(文学理論とか
哲学とか)は嫌われ、何より、左翼が嫌われ、天皇崇拝論者が多く、ド
イツについての研究はないということらしいようです。

まー、ようするに、嫌われたのが、左翼と哲学とドイツなわけですか
ら、どうかんがえても当時隣接する研究室にいたこのブログでも紹介
した西川正雄先生とか廣松渉先生とはなかの悪かったことが想像され
ます。

まー、それにしても駒場の比較以外の人でだれが読むのかよくわから
ない本です・・・。

でも、比較文学比較文化というからには、英文科、仏文科・・・とか
文化人類学とかもうちょっと行き来をスムーズにして共同研究でき
るようにしたほうがよいと思うのですが・・・。