清水一行先生死去

ということで今日ニュースをみていると、清水一行先生がおなくなりになったそうです。
このブログでも、何冊か本を取り上げました・・・。

まー、産経さんの記事をみて初めて知りましたが、大学を中退後、労働運動を経て、雑誌記者もやり、作家になったそうです。
労働運動をやってらっしゃったとは存じませんでした・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100323-00000557-san-ent

経済小説の書き手はほかにもいろいろいますが、清水先生は、それこそ、手形のパクリ屋とか、証券担保金融という看板を掲げての株のパクリ屋とか、整理屋とかサルベージとかそれこそ、日本経済の暗部のなかの暗部をあますところなく描きだした方でありました・・・。

まー、経営者に焦点を当てた作品も多いのですが、城山三郎さんや高杉良さんと違って、労働運動をやられていただけあって暴走する経営者に対して批判的な視点があったような気がします・・・。
また、労働運動の腐敗みたいなことに焦点をあてた某自動車会社に関する作品もありました・・・。

いずれにせよ、ミラーにとっては、会社法証券取引法の教科書のような本をいくつもお書きになっておられました。つつしんでご冥福をお祈りします。