高橋進先生「国際政治史の理論」

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ということでひさびさの教官シリーズ・・・。

きっかけがあって先日新聞を見ていたら高橋進先生がお亡くなりになられたことを知ったのです。

先生は、岡義武先生とかの系譜を引いている人で、ヨーロッパ政治外交史の研究、教育をされていた先生であります。立派な先生です。

最近は定年が延びたらしく61歳でしたが現職のままおなくなりになられました。私が現役当時のころは、ヨーロッパ政治史の講義を受けた記憶があります。

現職のままおなくなりになられた先生というとこのブログでも紹介したローマ法の原田先生以外には、国際政治をやってた鴨教授くらいしか思いうかびません・・・。

で、この本思い出して新たにかったのです。高橋先生はドイツの専門家としてしられていましたが、この本では、権威主義体制、開発独裁、権力政治、帝国主義という統治の形態ごとに政治の根本についての解明をされている本です。

んでもって開発独裁の事例として大韓民国がとりあげられています。朴政権時代の話です・・・。

他の開発独裁に比しても体制側の抑圧の強度がきわめて強いことが特徴としてあげられるそうです。
まー、原因としては38度線の緊張があって、韓国では、反政府→共産主義→北に内通する外患誘致勢力みたいな図式があったようです・・・。たとえば、スラム街の存在など韓国についての実情もいろいろ調べつつ、それを政治学の理論でいろいろ分析するという本で大変勉強になる本です・・・。

でも、61歳というのは大変早すぎる死です・・・
謹んでご冥福をお祈りします。