「ドイツ史研究入門」西川正雄先生編

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たまに歴史学の本・・・・。

まー、ドイツ史についてみなさんに紹介するほどの学力がないので思い出したことをいろいろ書きます・・・。

この本の編者の西川先生は、筆者がいたころの駒場西洋史を講じられていたかたです・・・。
実は、私が属するサークルの顧問の先生でした・・・。

懇親会で飲みにいったことを覚えています・・・。
まー、当時1年生、2年生であったミラーとしてはいろいろ変な議論を吹っ掛けたのを覚えています。

西川先生という方は、ドイツ史でも、第一次世界大戦第二次世界大戦の間、とくに、その間のドイツ社民党について研究していた記憶があります。

まー、物をしらない当時のミラーは、「そんなこと研究して意味があるのか」「社会民主主義者なんて弾劾すればいいんだ」みたいなほとんど今となっては暴言としか思えないようなことを口走っていた記憶があります・・・・(思い出すだに恥ずかしい)。

先生は、「いや、そうではないんだ、ドイツ社民党ファシズムに敗北していった歴史を研究するのは今日的な意味があるんだ」みたいなことを盛んにおっしゃっていたのをいまでも思い出します・・・。

当時は、「そんなこと研究するより、まずは、今日のファシズム的な政権を打倒するために立ち上がる」みたいなおよそ極左的なことを考えていたのですがあれから約20年たって先生の考えていたこともわかるような気がします。

先生としては、民主陣営の一翼を担うものとして現実の政治活動については、それはそれとしてそういう役割をもった人に頑張ってもらう(まー、今となって思えば、学者としていろいろ声明をだしたり西川先生も頑張っておられたのですが・・・)、しかし、それだけではいけない。過去のファシズムに対する敗北をちゃんと総括して、今日の日本で再びそういったファシズムの台頭を許さない。それに研究の面から貢献するという崇高な志を持っておられたような気がします・・・。

なんか、ここまで書いてきた涙が出てきました・・・。西川先生も2008年にお亡くなりになられてしまったのであります。思えば、本当に立派な先生であったことが20年たってわかるようになりました。

もうちっとちゃんと教えを受けようと思えば受けれていたものをと後の祭り的に思っているミラーであります。ご冥福をお祈りしつつ寝ます。