「口述刑法総論、口述刑法各論」中山研一先生

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ということで、山口先生に引き続き刑法の話・・・・。
中山先生という方は西日本を代表する刑法学者で、滝川先生の弟子にあたられる立派な先生です・・・。

私が学生時代から出ていたほんですが、いまでも改訂版が出ています。関西系の大学のロースクールでは教科書として使っているところもあるようです。版元は成文堂さん。

中山先生というかたは当然、結果無価値なのですが、もっとすばらしいことは左翼である点です。ということで学生時代のわたしは結構よんでいました。当然、保安処分とかには断固粉砕みたいな立場でした。

なんか、この本はたしか早稲田の法職課程の講義をまとめた本だったと記憶しています。

先生は、京都大学では組合の委員長だったので、新左翼の学生と対立していて刑法の講義ができなかったそうです・・・。いまから考えればふざけた話です。組合の教授の講義を粉砕してまわる赤いヘルメットをかぶった集団がいたようです。もし、当時わたしがいれば○色のヘルメットをかぶってそいつらを(以下、刑法、破防法などに違反する可能性があるので略)

それで、京都では、ソビエト法の講義をやり、そとでいろいろ刑法を教えておられたようです。立派なことです。昔の辰巳法律研究所とかにも出講されていたそうです・・・。

15年ぶりくらいによんでみて、昔と違うなと思ったのは、いつの間にか横組みになって見やすくなっている点・・・・。時代の流れでしょうか・・・・。

昔は、なんか縦書きのすごく読みづらい本を読むとなんか「勉強したな」みたいな気になったものです。

中山先生は80歳を超えてなおお元気で、ブログで情報を発信されています・・・。
http://knakayam.exblog.jp/

かくありたきものであります。
いつまでもお元気であることをお祈りする次第であります。