「計量社会科学」松原望先生

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ということで立派な駒場の教官シリーズであります。

松原先生というかたは統計学の先生でした・・・。
残念ながら松原先生は当時おもに理系の講義をやっていて、文系向けに統計学の講義をしていたのは、「虚妄の成果主義」の高橋伸夫先生でした・・・。
なんか統計の話は覚えてないのですが、組織論に関する脱線を聞きに講義にたまに出席していた記憶があります・・・。

 松原先生というと思いだすことがあります。
わたしが、何年生かのとき、駒場自治会でストライキが決議されたことがあります。まー、学費値上げ反対とか寮問題とかが闘争課題だったと思うのです。多分1992年か1993年です。

わたくしは当時自治会執行部とは対立する集団に属していましたが勝手にストライキ実行委員会を結成し、ストライキにも関わらず講義を強行する場合、それを粉砕するという行動をしていたのです。当時は、もう学生運動の力も弱まり、講義を行う教官のほうが多かったような気がします・・・。

松原先生については、駒場の組合の委員とか、いろいろ平和運動をやっているという話を聞いていたのですが、講義を強行されていました。わたしたちが「講義をやめてください」(当然、そういう平和な言い方ではなかった)というと先生は「この講義をやるのは、自分の自由であって、たとえ国家権力がきても自分は講義をやる」とおっしゃったのです。当時は、よく理解できませんでしたが、いまとなっては、先生の学問にかける思いがわかるような気がします・・・。ただ、そのとき、講義がなくなったか、そのままになったかは覚えていません。たしか、駒場の11号館でした・・・・。

いまとなっては松原先生の学問の立派さがわかるような気がします。もうちっと勉強しておけばよかったと思うミラーであります。