「足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本」

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ということで足利事件の本・・・・。

よく調べて書いてある本です。

この本をきっかけに最近ちょっと考えているのが、取り調べの可視化・・・。

まー、私は昔から暴力的に取り調べや誘導といったものをなくすためには、録画、録音は必要だと思っていたものであります。まー、いまでも基本的にはそうですけど・・・・。

しかし、最近いろいろ可視化反対論者の話を聞くと、組織犯罪の場合の供述が得られなくなるのではないかという危惧があるようです。

たとえば、以下のような事例です。

やくざA組の若頭山田太郎が若衆の田中三郎に命じて対立するやくざB組の組長を殺害したような事件があったとします。

こういった場合若衆の田中は自首をするわけですが、当然、「自分の判断でやった」、「組長も若頭も関係ない」というわけです。しかし、警察としては、より幹部を共謀共同正犯とか教唆犯としてひっくくりたいわけです。いまだったら、ある程度警察は取り調べ技術を駆使し、幹部の関与の供述を引き出すわけです・・・。

可視化されるとどうかんがえたって組員は供述するわけにはいきません。ひょっとしたら可視化は暴力団を利するかもしれないわけです・・・・。

公安事件についてもそうです。
たとえば、デモで左翼の人がパクられると「組織について○○をいえ」とかともすると「スパイになれ」みたいなことをいわれるそうです(あくまでも間接的に聞いた話です)。

可視化するとそんなことはなくなるでしょう・・・・。

いままで、表では「完全黙秘した」といいながらげろげろ自供しまくったりした人もいるようです。そういう人は可視化するとなくなるでしょう・・・。
まー、こういったのって刑事政策とかの学者もちゃんと発言せないかんような気もします。多分してるんでしょうけどミラーが不勉強なだけでありましょう・・・・。

ということで、刑事政策について考えつつ今日はもうねます・・・。