山口厚先生「刑法入門」

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民法はよく出てくるけど刑法はでてきませんよね」と知人からいわれたのですが、刑法ってあんまり良く知りません・・・・。内乱罪とか騒擾罪は詳しいのですが・・・。


わたしが学生時代に教えをいただいたのが、山口先生と西田先生なのです。まー、山口先生は結構分厚い教科書を有斐閣さんから出しておられます・・・。

両先生は、平野先生直系で結果無価値学派を代表するえらい先生です。

わたしも学生時代、山口先生の講義は数回行ったことがありますが講義においては、行為無価値論がいかに論理破たんしているかということをするどく理論的に説明されていました。

まー、それはさておき、こういった新書版で広く世間の人々がすぐれた刑法の書物に触れられるのはよいことです。刑法の世間向けの本というと興味本位に枝葉末節に走るものが多くあんまりすぐれたものがないような気がします・・・。

裁判員制度とかもできて市民に開かれた裁判になるわけです。そのためにも、ちゃんと「犯罪とはなにか」ということから出発しているこういった本を世間みんなが読むことが必要だと思うのであります。