内田義彦先生「資本論の世界」

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ということで内田先生・・・・。

私の記憶では、大塚先生の学統をつぎつつ、ウエーバーに限らずマルクスのみならず社会科学一般にたいしてひろい研究をされた方です。立派なかたです。

この本は、高校生くらいによんだ記憶があります。

高校生のころはそんなに極左ではなかったので、マルクス資本論関連で読んだ本というと、この本+宇野弘蔵先生の資本論入門(全然わからんかったけど・・・)とか向坂先生の資本論入門ぐらいでした・・・・。

宇野先生のはなんか難しくて大学に入ってからも学友といっしょに勉強していた記憶があります。

内田先生のこの本はたぶん講演会とかをまとめた本で割と流れにそって勉強になる本でした。

最初のほうにマルクス資本論にいたった過程というのにちゃんと触れられていることです。これって大事なことなんですが、経済学者ってどちらかというとこれを捨象して、初期マルクスの業績についてあんまりチャンと研究してない学者が多いような気がするのですが、その点内田先生はちゃんと研究されているような気がしました・・・・。

大学に入ってからですが、マルクスの本で一番感銘を受けたのは「ヘーゲル法哲学批判序説」でいまだに初期マルクスに関心のあるミラーとしては、「労働と疎外」ということを一章をもうけて説明した本書は大変共感できる気がします・・・・。


ということで疲れたのでもう寝ます。