鳩山秀夫先生・・・。

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ということで、最近、鳩山由紀夫氏が内閣総理大臣になったわけです。テレビでは、鳩山家というのは、衆議院議長、総理大臣などを生み出した名門としてテレビでは紹介されています。
たしかにそのとおりでありますが、鳩山一族に有名な民法学者がいたことを紹介している報道はあまりないようです。

由紀夫氏の祖父にあたられる一郎氏の弟である鳩山秀夫先生であります。

まー、ものの本を読むと愚兄賢弟といわれていたようです・・・。一応、一郎氏も、帝大法学部出身なのですが、秀夫先生の優秀振りがうかがえるのです。

鳩山秀夫先生は40代で大学をやめ、弁護士事務所を開業。学界からは大変おしまれたそうであります。
親も兄も衆議院ですから、そういう血もあったのでしょう。衆議院議員をつとめたこともあるようです。

この「債権法における信義誠実の原則」という御本は先生の没後、お弟子さんを中心にまとめられたようで、序文を書いているのは、我妻栄先生であります。
本の最後に、「鳩山先生の思いで」という座談会が、穂積教授(苗字しか書いてないのですが、たぶん穂積重遠教授)、末弘教授、牧野教授、我妻教授)の出席のもとおこなわれているのです。
まー、鳩山先生は、公理から演繹するという概念法学だったので末弘先生とは学問的対立があったらしく、その座談会でも、「(鳩山先生の書いた)「所有権論は変な傾向だった」」的な発言もあったり興味をそそられます。
思えば、鳩山秀夫先生と、末弘先生というのは、学説的には真逆でも奥さん同士が姉妹という親戚だったのですが・・・。

まー、全部読むほどの学力はありませんが、部分的に興味のある論文は時間があるときに読みたいものであります。
民法の世界に一時代を築いた鳩山先生をしのびつつ今日はもう寝ます・・・。