鈴木光太郎氏「オオカミ少女はいなかった」

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ということで、本を読んだ話というカテゴリーを創設しました。
書評ということになるとちゃんと全部読んで紹介しないといけないんで
すが、そこまでハイレベルなものにはならず、ただ単に本をきっかけに
思ったことをつらつら書くというものになりそうなので
ということで連休中に読んだこの本・・・。

みなさん聞いたことがあると思いますが、いわゆるオオカミ少女という
話があるわけです。

この本では、実は、その話がかなりの部分でっち上げだったということ
を実証的に研究した本なのです。

ほかにも、サブリミナルとか、プラナリアと記憶に関する実験とか、心
理学でわりと人々に信じられてしまっていることがらにたいして、その
成り立ちを説明し、科学的合理性を欠く部分を指摘している本なのです


まー。常識を疑えということは結構大事で、心理学においても(あるい
は、心理学においてはなおさらいっそう)そうだということなんでしょ
う・・・。

そもそも心理学っていうのは、いろいろネズミの実験とかをやって、
「おれたちは科学だ」みたいな感じでやっているわけですが、この本を
読むとやっぱりまだまだ発展途上の学問のような気がします。
心理学の名において結構あやしげなことをやっている人も多いと感じて
おります。

まー、化学でいうと錬金術師が活躍した16世紀みたいな感じなのです。
なんで人気があるんか不思議におもっております。