つるかめ算と連立方程式。

ということでひさびさの数学ねた。

生まれて一番最初につるかめ算というのをしったのは、たしか小5の時。
計算の早いミラー君は、足をたして20本。合計7匹というのがあったら、
鶴が7羽。鶴6羽亀一匹。というようにすべての場合の足の合計を瞬時に
計算して回答したものであった。
いまで思えばプリミティブ。
ずっとそろばんをやっていたので、「めんどい理屈よりもまず計算」たとえ
ば、1から500まで全部たせといわれると、ガウスのように等差数列の和
をかんがえるというようなことは一切なくただひたすらたすのであった。い
わば、力任せの算術的ときかたであった。
そのとき、先生から、全部鶴だと仮定してその差を足の差2でわるという考
え方をならった。正直、鶴と亀の脚の違いは一目瞭然だろうと思った。

中学2年で連立方程式をならった。最初は連立方程式をとくのが楽しく、毎日
といていた。なんで、小学校のときは鶴亀算などというものをなんで喜々とし
て解いていたのだろうと、それについやした時間を返せと思った。「青春を返
せ」訴訟の算数版である。もしそのような請求が認められたら、日本国政府
文部科学省の払う賠償金は天文学的数字であろう。

普通は、そこでつるかめ算なんてもういっしょう人生と縁がないわけである。
わたしは、高校のときの逆行列のところで、ようするに、これでつるかめ算
行列を用いてとけるなと思った。そう思った人は多いはずである。では、逆行
列の計算ができれば、鶴亀算なんて、いらないのか。高校生のときはそう思っ
た。しかし、いまとなってはそうではないと思う。
小学生には、小学生なりの論理として鶴亀算をやる必要があるのでは
ないか。中学生は中学生として、連立方程式を解く必要があるのではないか。
自分の反省として最近PCにたより計算力がおちてきた。むかしのような力任
せの解き方を問題で試すこともたまには必要だと思った。たまには昔のことを
思い出すのも必要である。力が昔より衰えていないことをためしたい。

技は力のうちにあり。