数学検定受験票きました

数学検定の受験票きました。
7月6日。会場はなんと、パシフィコ横浜。なんか、豪華なところですね。実は、最近、もっぱら社労士の試験に注力していてい、数学のほうはおろそかに。一応、準一級の問題集を5問くらいは毎日解く予定です。

よく、聞かれるのが、「数学検定ってとって、何にいかすの」ということ。こういうと語弊があるかもしれませんが、お茶とかお花と一緒で私にとっては、趣味みたいなのものであります。しかし、いままでの人生のなかで勉強したことで2番目に面白いと思った教科というか学問でありました(一番面白いと思ったのは大学のとき習ったローマ法)。実際、ときどき、数学関係の本を読んでいますし、仕事でもデータの分析など数学は役立つし、ちゃんと勉強しておいてよかったと思う今日このごろ。だから、自分としては、そういった面白さを若者に伝えるようなボランティア活動ができないかなと思っております。

思い出す数学の面白さをしったきっかけが2つ。ひとつは、金八先生に出てくる乾先生。のちには、金八先生のよき理解者となるのですが、初期においては、「数学がわからんのは、生徒が悪い」という価値観で中学生に接し、生徒からは猛反発を食います(金八とも大ゲンカになる)。その時に、金八先生が国語の先生でありながら、3Bの生徒たちが数学がわかってないという事態に直面し、あえて教科の壁を乗り越え、関数というものを自動販売機にたとえたり、わかりやすく関数の概念を解説する授業を行ったということがありました(筆者注 「金八先生マニアックス」http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0109.htmという金八先生に関する専門サイトによると1979年12月に放送された第一シリーズ第9話「数学を好きになる法」であります。たぶん自分が中学生のときに再放送で見ていたと思われます)。自分も当時実は、数学があんまり好きではなかったのですが、このドラマを見て、関数というものがイメージできたような気がする(ちなみに金八先生に出てくるクラス一の優等生は、ドラマの中で関数の定義「二つの変数x、yがあって、xの値が決まると、それに対応してyの値が一つ決まるとき、yはxの関数であるという」(再現不十分)というような辞書的な定義をすらすらといえた。田舎の中学生であった私は、「東京は違う」と思ったものでした)。私が数学を好きになるきっかけの一つでした。
私にとっては、テレビではないリアルの世界でそのあと大きな転機になる出会いがありました。これがもう一つのきっかけ。高校受験のための私が通っていた塾でのS先生という変わった先生から数学の奥深さを教わりました。この先生は、高校入試よりは、「無限大とはなにか」とか、「無理数とはなにか」といった根源的なところから話をされる人で、当時中学生でった私には、面白かったけれども、数学の成績は良くはならなかったような気がします。でも、数学が好きになったきっかけかも知れません。

アンケート調査をしたわけではないのではっきりとはいえませんが、今の中高生で数学が好きだという人は少ないと思うわけです。しかし、生まれつき数学が嫌いな人はいません。なんらかの理由できらいになってしまった、もっというと、周りが嫌いにさせてしまったのです。
昔、野上弥生子の小説(なんだったかは忘れました。たぶん「真知子」か「迷路」)のなかで、「彼は、数学の教師のように冷酷にいいはなった」(再現不十分)という感じの表現があって、「世間一般では数学教師は冷酷なものの代名詞なのね」と思ったことがありました。いつも難しいことをやっていて、とっつきにくい人という先入観をいだかれているのでしょう。
1990年ころ、私は、旺文社ラジオ講座を聞いていましたが、ある日、寺田文行先生(当時、旺文社から「鉄則シリーズ」を出されていて数学受験界では一斉を風靡していた、当時は早稲田大学の教授だったと思う)と長岡亮介先生(当時から、数学受験界の若手ホープで津田塾?の助教授だったと思う。現在、放送大学を見ているとよく講義が放送されています)の対談があって、どういう文脈だったかはわすれましが、寺田先生が(あの独特の声で)「飲み屋にいっても数学の教師だというと、もてませんねー」とおっしゃっていたのを聞いた記憶があります。当時は、「大学の教授たるものが飲み屋にいくなどとは不届きでないか、そんな時間があるのであれば、教育研究活動に邁進すべきではないか」と思った記憶がありますが(今ではまったく人のことをいえない)、いまから考えると、先生は、数学というものが世間からなんとなく難しい、とっつきにくいものであると思われているということ(そして、さらには、ラジオ講座を通して、わかりやすく数学を伝えることによって、その状況を変えていきたい)ということおっしゃりたかったのでしょう。
数学嫌いを作り出してしまったのは、数学を伝える側にも責任があるでしょう。わたくしも一民間人として、数学の楽しさを知るきっかけづくりのようなことができれば、楽しいなと思います。

ということで明日は「株主総会」。朝が早いのでもう寝ます。なんか読み返してみるとカッコの多い文章ですね・・・。興味のない人はカッコのなかを飛ばして読んでくださいませ。