「資格ビジネスに騙されないために読む本」

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こんばんわ。
三連休の最後にのんびりノンアルコールビールなどを飲みつつあるミラーです。
たまの資格本。

「資格ビジネスに騙されないために読む本」というタイトルからわかるように資格ビジネスを批判した本のようです。

まー、ようするに、「資格をとっても仕事がない人が多い」「資格学校が儲けるために資格をとれば儲かるという宣伝をしている」ということが主な主張のようです。

たしかに、食えない弁護士が話題になっているいまとなっては、その批判はあたっている部分も多いと思います。

ただ、「騙されて資格をとってしまう」理由は、資格ビジネス側の要因だけでなく、一定数そういう人が日本の企業社会から生み出されてしまうということに対する分析も必要な気がします。

そういえば、この人L社の講師をやっていたんですけど(あったことはない)。L社でやっているような講座に通うような人はだいたいホワイトカラーが多いと思う。

「資格をとって専門性を高める」というのは裏返して言うと、日本のホワイトカラー労働の実態が専門性が身に付かないものだと多くの人が思っているということなのだと思う。そのあたりの分析はどこかでもうちょっとやった方がよいと思う。
私の考えとしては「専門性を高めるために資格」という発想は場合によっては無理があるのではないかと漠然と考えているわけです。

この本はL社叩きに偏った本かと思えば、それなりに取材はしているようで、事実としては、うなずける部分も大きかった。
この著者社労士らしいけど、こういった本を出すのであれば、営業活動でもすればよいのではというのは、多分「大きなお世話」なのだろうと思う。
L社に対するルサンチマンの深さを感じさせる本・・・。