鉄道公安官と呼ばれた男たち
こんばんわ。ア式蹴球の試合を見ながらの更新です。
たまの鉄道ネタ。
国鉄時代は、警察ではなく、鉄道公安官さんというのがいて、国鉄の列車内とか駅構内での警察活動を行っていたわけです。
昔は、結構テレビドラマでもありました。
鉄道に関係する犯罪というとスリとか痴漢とかを思い浮かべがちですが、この本では置き石とか、列車強盗といった犯罪の取り締まりや、日銀券の輸送の警備といった業務についても触れられています。
まー、この本の良いところは、ドラマ等では紹介されないような鉄道公安官の側面に触れているところです。
この本でも紹介されているのですが、警察とは別に鉄道公安官を作るように指示したのはGHQでした。戦後の労働組合運動の激化を抑制するという意味もあったようです。
公安官の人は別枠で採用されるわけではなく、国鉄に採用された人のなかから、選抜されたわけです。組合側の集会とか行動を公安官は取り締まる側なのですが、もともとは友人だったりしたこともあったそうです。
JRになってからは、鉄道警察隊が各都道府県警にできました(沖縄はJR路線がないので、鉄道警察隊はないそうです)。ぜひ、鉄道警察の方も、鉄道公安の歴史を継承し、鉄道を愛し、乗客を愛して頑張ってほしいと痛切に思うものであります。