「幾山河-商法学者の思い出」 鈴木竹雄先生

イメージ 1

といふことで、鈴木竹雄先生。立派な商法の先生です。

ながらく、日本の商法研究をリードしつつ、1995年にお亡くなりになられてしまいました。

前田庸先生とか、竹内昭夫先生の師匠に当たられます。

まー、どうしても商法の先生というと、財界の手先みたいな人と、消費者保護の権化みたいな二分化する傾向があるようなきがします(それぞれだれがそれにあたるかはいわぬが花というものであります)

鈴木先生は、まー、いろいろご親族の件もあって、わたくしは、財界寄りと思っていましたが、この本を読むとかならずしもそうではないようです・・・。

若いころ、中国の商慣習の実態調査をしたみたいな話がこの本にはでてきます。ようするに、先生としてはイデオロギーよりは商売の実態に合わせた商法を作るとか解釈することに力点をおいておられたのだと理解しております・・・。

時あたかも「公開会社法」の制定が一部与党でいわれています。鈴木先生だとどう思われるか考えてみたいものであります。