「わが心の旅路」

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ということで、立派なT大の先生シリーズ。

なんか、民法の先生を多く取り上げているような気がするので、刑法の大御所團藤先生。

團藤先生は、1913年生まれ、1937年 に東京帝国大学法学部助教授、1947年 同教授、退官後、1974年には最高裁判所判事に就任されました。立派な先生です。

先生は、戦後の刑事訴訟法の全面改正に、法務省の嘱託として活躍されたことで知られます。そのころ先生がすんでいたのは、なんと、法学部研究室・・・。

たたみをしいて寝起きしていたそうです・・・・。
まー、民法の鳩山秀夫先生のように御殿にすんでいた人もいるのですが、そのころはやっぱり、住宅事情が大変で、ほかにも、ローマ法の原田先生とか研究室で寝起きしていた先生方もいらっしゃったそうです・・。

まー、こういった話を読むと、衣食住満ち足りた私などもっと学問にはげまねばならぬと思ったきょうでした・・・・。

一番印象に残ったのは、戦時中、勤労動員に学生が動員されて、教官たちも、それを引率、監督したときのはなしです。そうじなんかも学生たちでやるわけですが、そのとき、ローマ法の原田先生は人のいやがるトイレ掃除をもくもくと率先しておやりになっていたそうです。團藤先生も感銘を受けたそうです。

まー、ほんとに原田先生というのは立派な先生だったようです。

こういった話を紹介されるのが、人格形成責任を唱えられた團藤先生らしく共感できる本でありました。