「孤高のメス」大鐘稔彦氏

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ということでたまに医療小説・・・・。

大鐘さんという方は実際に医者として活躍されている方のようで、手術や治療についてそうとう精緻な描写があります・・・・。

まー、主人公の当麻さんという人は、肝臓移植がばんばんできるようなすぐれた技能を持つとともに人格的にもすぐれた外科医さんなのです・・・。

まー、もし、私が手術をするとしたらこういった医者にあたりたいものですが・・・。

この小説では、当麻さん以外の医者はみんな学閥や学位といった形式にこだわり、患者の生死より自己の利害を優先する人たちなのです・・・・。

で、結局、当麻さんも日本を追われてしまいます・・・・。

まー、医者というのは確かにもうかる商いなのかもしれませんが、利益だけを追求してはいかんと思うのです・・・と今となっては間貫一的人生を送りつつあるミラーにいわれる筋合いはないと医者も思うかもしれませんが・・・。

医者の職業倫理について考えさせられる小説です・・・。