年金と金融機関

ということで、先日へろへろとテレビをみていたら、年金の話をやっていました。
みのもんた氏の出てくる番組で「もらい忘れ年金」について取り上げられていました。
まー、年金制度ってわかりにくいのでいろいろ例外があって、もらえないと思って手続きをしないうちに、時効がきてしまうというのがあるのです。
それがもらい忘れ年金なのです。

それが何万人とかにもなるそうです・・・。

おそろしいことです。

テレビでは、ちゃんと年金事務所が広報活動をせんといかんみたいな論調でしたが、たしかにそうかもしれませんが、かならずしもそうではないのです・・・。

まー、むかしから、こういった人は多かったはずです。
まー、田舎のおばあさんがいて、60になったとします。
ほっとけば「まー、年金なんて、かけてないからもらえない」と思っているとします。

そこでやってくるのが正義の味方ならぬ、信組とか農協とかの地域にねざした金融機関の人なのです。だいたい「キーキー」いう自転車にのってやってきます。
「いやー、●●おばあさん。60歳になっておめでとうございます。いやーそういえば、おばあさん、昔、紡績工場で働いていましたよね」
「その年金がでるんですよ」
などといいながら年金について説明し、まー、書類なんかの書き方も教えてくれるわけです。当然、その信組さんなり農協としては、預金、貯金がそれだけ増えるというメリットがあります。まー、その職員さんもおばあさんに感謝されるばかりか、支店の成績が伸び、評価も高まります。支店長になり位人臣を極めることも夢ではなくなります。

まー、でも今の金融機関は、そういった人と人とのふれあいというのはどんどんなくなっています。悲しいことです。支店にいってもATMですし、集金になんてきてくれません・・・・・。

だいたい、こういったおばあさんのところに、「お宅の大阪に出稼ぎにいっている息子が事故を起こしたから100万振り込んでくれ」といって、そのおばあさんが、信組の窓口に現れたとしたら、支店長以下「どうしたんですか」と聞いてきて振り込め詐欺なんか一発でばれます・・・・。

たしかに便利になったのですが、なんか大事なことを忘れてしまっています。昔のようにはいかないかもしれませんが、あの自転車にのっておばあさんを訪問するという原点をわすれてはいかんのだと思います。