オリンピックと左翼

ということで現在オリンピックが行われているのです。

左翼はこの間どいう態度をとればよいかいままでの見聞に基づいてまとめる次第であります。

まー、およそ、いままで体験した実際にある左翼の生態としては以下のようになるわけです。

① 日本国応援派
 多くの国民とともに、日本の選手を応援してしまうという立場です。
 まー、はっきりいって、日の丸を振っているおじさんたちと同じレベルなのですから、左翼としてはどうかと思います。
 でも結構回りをみると、左翼でも日本選手を応援してしまっている人が多いような気がします。悲しいことです。左翼であるあなたの応援しているその選手は数年たったら自民党から選挙にでるかもしれません。それを応援していてホントに左翼なんですかといいたいです・・・。
② 無視派
 ようするにオリンピックなんて商業主義にどくされている、ないし、国家主義をあおるファシズム的な催しだから無視する。たとえば、職場でもそういう話題になっても、知らぬふりを装う。
 まー、まちがってはないと思うのですが、そんなことやってると、職場で浮くがなと思うのです。やっぱり、極左主義的といわざるを得ません。
③ スポーツとして見る派
 まー、要するにスポーツとして見てすぐれている人を国籍にかかわらず応援するという派です。
一定の合理性はありますが、オリンピックという催しそのものは平和の祭典として認めていて、スポーツを階級対立から引き離して理解する没階級的立場という批判があり得ましょう・・・。
④ 外国応援派
 まー、よくあるパターンです・・・。
 結構、旧東側諸国が勝つと「やっぱり、資本主義は負けるんだ」みたいなことを言う人がいます。
 でもよー、その西側と同じ水準で、争っている旧東側諸国も許しがたいわけです。そんな予算があるんだったら福祉に回さんかい。選手のうらで飢えに苦しむ人民がいることを忘れてはなりません。左翼としては・・・。
スポーツで勝ったら政治、経済でも勝つというのは一面的だろうがと思うのです・・・。
突然、キューバを応援したり、朝鮮民主主義人民共和国を応援したり、なぜかアルバニアや中国を応援したり、というのが典型的なパターンです・・・
⑤ 実力粉砕派
 バンクーバーではがんばっているようです。ようするに、断固として粉砕ということで、ホントに実力行使をする派です。
 でもそれで、粉砕するのは難しいわけですから・・・・。刑務所に入ったら立派だということであれば、マルクスよりブランキのほうが偉大なのですが、それをいったら左翼じゃなくてたんなるテロリストです・・・。
 

ここまで書いてみて、左翼としてオリンピックをどう批判するかということが重要な気がしました。
まー、ひとつは、金がかかるということなのです。あとは、商業主義的に利用されていてけしからんみたいな批判があります。

では、金をかけず、商業主義的にやらなければOKなのかというとそうではないと私は思います。
一番大事なのは、オリンピックというのは、国ごとの参加を前提としているわけです。ようするにナショナリズムを前提とし、それを強化するためにあるとしかいいようがありません。だから、日本を応援する人は日の丸をふり、君が代を歌うわけです・・・。
かような流れにさおさすことが左翼としてホントにいいんでしょうか。考える必要があります・・・。

やっぱり、スポーツを国家の名のもとにおいて強化したり、推進したりすることにほんとは問題があるのではないかと思っているミラーです・・・。