「サブプライムから世界恐慌へ」

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ということで、この前の続き・・・。

伊藤誠先生が昨年の7月にお書きになった本であります・・・。

一昨日、伊藤先生があんまり世間に向けて意見を発表してないみたいなことを書いてしまったのですが、おわびして撤回します・・・・。

まー、全部まだ読んでないのですが、キー概念はどうやら、「労働力の金融化」ということのようです。

この前紹介した、宇野先生の「恐慌論」の後ろの伊藤先生が書いた解説にも出てくる概念です。土曜日解説をよんだときは「そんなんあったっけ」と思いましたが、この本を読んではじめていわんとすることが理解できました。

まー、簡単にいうと、労働力の商品化によって労働者は資本家から搾取をされているわけです。
それにくわえて、金融資本から貸出を受けることによって利子を搾取されるという二重の搾取をされている、これを労働力の金融化というようです(ごくおおざっぱに不正確にまとめてしまっていますので、理論的に突っ込まれても困ります・・・。)

まー、そういった理論をさておき、宇野学派でちゃんと今日の事態を精緻に分析していることに敬意を表したいと思うのです。

そういえば、宇野学派で恐慌論というと、私が現役の学生時代のころの第一人者は侘美先生であることを思い出し「なにをされているのだろう」と思い、検索をしてみると、すでにおなくなりになったそうです・・・・。

直接侘美先生に教えを受けることはありませんでしたが組織の先輩で侘美先生のゼミの人がいて間接的にはいろいろ教えをうけておりました。ご冥福を謹んでお祈りします・・・。


ということで、今日は、疲れたのでもう寝ます・・。