「リクルート事件・江副浩正の真実」

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ということで、昔あったリクルート事件の本です。

まー、簡単にいうと、リクルートの関連会社の株式を公開する前に政治家や財界人、官僚に譲渡したという事件なのです。

収賄として特捜部に立件されるのです。

まー、この本は江副さん本人が書いた本なのです。

おっしゃりたいこととしては、ホントにこの事件は贈収賄事件だったのかということと、検察の取り調べは拷問的にひどかったということなのです。


前者については、おっしゃりたい点は二点だと思います。1点目については別に、当時のリクルートの主力事業というのは許認可業種ではないので不正の請託とか収賄側の職務権限がないのではないかということです。
そもそもリクルートさんというのはいまも昔も主力は求人誌事業なのです。旧労働省のごく一部には求人誌にも規制をかけようという人もいたようですが、今も昔も求人誌というのは公的な規制に属していないのです・・・。
もう1点は未公開株の譲渡がホントに贈賄行為なのかということです。要するに株なんですから下がる可能性だってあります。
まー、バブル期は株が右かたあがりだったから未公開株をもらう→公開したら大儲けという図式もなりたったのかもしれませんが、本来そうではないわけです・・・。
後者の検察の調べについては、この本ではホントに赤裸々に触れられています・・・・・・。

検事のいにそわない供述をすると立たされたり、ときには、検事から「上司におこられるから○○について供述してくれないか」と頼まれたり、ホントに検察というのは硬軟とりまぜて攻めてくるものです・・・・。

わたしが、学生時代に先輩からいわれたのは、「逮捕されたら完全黙秘すること」ということでした・・・。この本を読めばあらためてそう思います。

検事にしゃべってもいいことはないわけです。経験者に聞いたところによると、黙秘のほうが、変なことをつっこまれないので精神的にも楽だそうです・・・。
しゃべってしまうといろいろ矛盾をつっこまれるのです・・・。
昔、よく、活動家向けの「逮捕されたらどうする」みたいな本が出ていました。だいたい、「完全黙秘する」とか「警察や検察からの取引に応じない」とか「仲間を信じる」ということが書いてありました・・・。

ということで、だれか刑事弁護士とくんで政治家や財界人むけの「特捜対応マニュアル」でも出版しようかなと思っておるミラーであります。