古田元夫先生「ドイモイの誕生」

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ということで、この古田先生という方は駒場東洋史
教えてた方だと思います。

立派な方です。

たしか、教養学部長をへて、副学長をされていたはずで
す。

いまは、図書館長をされているようです。

まー、ドイモイというのは、ベトナム版のペレストロイ
カなのです。

私は、要するにドイモイというのは、ソ連に追随したベ
トナムが資本主義的な改革をしたと単純にとらえていた
のですが、かならずしもそうではないようです。

古田先生は、このドイモイベトナムという民族的特殊
事情のなかでの独自の社会主義の発展形態としてとらえ
ているようです。それで、この本も「シリーズ民族を問
う」の一冊になっているようです。

古田先生は、むかしはもうちっとベトナム民族の解放に
向けての闘いの歴史みたいなことを研究される方だと思
っていたのですが・・・。
時代の移り変わりにたいしてさみしさを覚えます・・・。

そういった評価はさておき、学内行政で忙しい中研究も
するという姿勢は尊敬すべきものがあります。

私も市井の民として日々の仕事の中で、学問を忘れてし
まっているわけですが、この姿勢は見習たいと思い
ます。