帰還事業・・・・。

いちどnurehiyoko様のコメントであった帰還事業・・・・。
先日、tutaya様から、「キューポラのある街」を借りてみたのでした・・・。

まー、吉永小百合様が美しいというのはさておいて、なんか当時の雰囲気がわかるような気がしました。

まー、ようするに在日の方はとうじすごい貧困と差別のなかに生きていて、一方、北朝鮮のほうは、新国家建設ということで燃えていた(すくなくとも日本にはそう伝わっていた)という時代だったのです。

よく、「キューポラのある街」について、「北朝鮮への帰還事業を賛美していてけしからん」みたいな評論をみかけるような気がしますが、それって本当に単なるあとづけの評論だと思います。
当時、日本の政治家で帰還事業にだれが反対したのでしょうか。自民党から共産党まで主流はみんな推進だったのではないでしょうか・・・・・。


最近あわせて、写真のとおり、菊池さんという方の「北朝鮮帰国事業」なる本を読みました・・・。
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菊池さんというかたは、読売の記者のかただそうですが、非常に丹念に歴史的事実を収集してわかりやすく解説されており、勉強になった次第です。
まー、帰国された方も相当苦労されたそうであります。

映画の最後では、祖国建設の希望に燃えて、主人公である吉永小百合さんの弟の友達の在日の人が帰るのを見送るみたいなシーンがあります。

この映画が上映された当時(1962年)の人は、そのシーンに希望を見出したのでしょうが、わたくしは、その少年の苦難の人生を思うとつらくなってしまい、つい涙してしまいました・・・・。

いろいろとこの件については書きたいこともあります。
日本の左翼では現在も北朝鮮について好意的な向きもあります。どこの人たちとはいいませんが、トロツキストを称しながら、北朝鮮は労働者国家なんだから擁護するみたいなことをいっている人もいます。
ほんとにそれでよいのか・・・。

帰国事業がほんとに北朝鮮人民のために幸せであったのか、いまいちど考えなおしたいミラーであります。