辻井喬・堤清二回顧録 叙情と闘争

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ということで、たまに文学本・・・。
とおもったら、予想よりは文学の話は出ず・・・。
辻井喬というの名前は、西武流通グループの堤清二さんのペンネームです。
なんか、高校のときに教科書にのってて読み始めた記憶があります。

経営者としての話だけではなく、作家としての話もあります。たとえば、三島由紀夫さんとの話とか・・・。

まー、読売新聞に連載していたもののようです。なんとなく、日経の私の履歴書的な感じです・・・。

一番感銘を受けたのは、旧社会党の高沢寅夫さんと堤さんとの交友。もとの学生運動仲間とはいえ、社会党の代議士の応援を財界人たる堤さんがしていたのです。なかなかできないことです。この本にも出てきますが、昔の西武カード(いまのクレディ・セゾン)がアメリカ人にはカードを発行するのに、在日韓国人の人には国籍のみを理由としてカードを発行しないという事件が30年くらい前にあったそうです。結局、堤さんの指示で謝罪広告を出し、再発の防止に努めたのはカード業界では有名な話です。
まー、業界では歴史について不勉強な会社も多く、21世紀になってからも某緑色の会社のように21世紀になっても似たようなことをやっていたのです
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/sinboj2000/sinboj2000-5/sinbj000510/sinboj00051081.htm 
いまではいろいろあって引退されていますが、ぜひ作家活動もさらに行ってほしいものです。