ローマ法 船田享二先生

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ということで、先日、原田先生の本を紹介したので今日は、船田先生・・。

船田先生の兄は栃木の有名な政治家である船田中氏であります。その孫が、いろいろ失楽園的問題をおこしていたのは記憶に新しいのであります。いまでも一族で運営されている某栃木のS新学院の院長もされていたり、先生自身も兄が公職追放された間は選挙にでられ、国務大臣までつとめられていらっしゃいます。

1921年に大学を卒業され、1926年に京城帝国大学助教授、1928年に教授になられております。この先生より5歳若い同じ専門で、この前ブログで書いた原田先生がいたので、京城へいったのでしょうか・・・・。
いまでも、先生が集めたローマ法に関する蔵書は京城帝大の資産を継承した某本ブログ愛読者の所属する大学にあるそうなので、一度実査してほしいものであります。


戦後は、東大で講師をする傍ら、作新の院長をされたり、政治家をしたりという活躍をされています。

占有の定義のところで「占有の取得は占有を取得しようとする意思と占有者が身体で客体の事実上の支配を取得することによって生じて、かかる主観的要素または客観的要素のどれか一つだけで生じることはない」(第二巻378頁)と説明されているところなど格調の高さを感じます・・・。

まー、いまさら、こういった本を研究するほどの頭脳も時間もありませんが、もし金をもうけたら、民法とか商法じゃなくて、こういった基礎法を研究する人を支援するような財団とか奨学金制度を作りたいななどと思っております。