手回り品

ということで、へろへろと日々生活を送っているミラーであります。
最近気になっていることが一個。

きっかけは、先日の、新型インフルエンザさわぎなのです。

そのとき、わが近所の、某S足学園で患者さんが発生してしまったのです。結局、S足学園全体(当該の高校だけでなく、短大とか音大のほうも)として休校になってしまったのですが、そのときの新聞報道がきっかけなのです。
休校が急にきまったので、学生さんが朝、登校してきてしまって大変だみたいな記事がありました。
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090521/bdy0905210754003-n1.htm
問題はその時の写真なのです。上のリンク(とりあえず、今日現在はまだリンクされています)をみてくださいまし。
なんか、でっかい楽器(コントラバスだと思います)をもった学生さんが、守衛さんにいわれてすごすごと帰るみたいな写真です。
私はこの写真をみたときに、「あー。気の毒なことが。コントラバスを担いでまたすごすごと帰るんだろうか・・・」「トランペットとかだとウイルスがばらまかれるけど(もし感染してたら・・)、別にコントラバスだと、ウイルスが広まらないので、練習させてあげたらどうか」などと考えていたのです。

でも、よくよく考えてみると、この学生さんたちは、電車で通っているんだろうか。電車にコントラバスって持ち込めるんだろうか・・・。

そういえば、昔、荒川区に住んでいるときの出来事が急に記憶によみがえったのです。
京成線町屋駅の改札で、コントラバスを持ち込もうとしていた女性が「あー。こういった大きいものは規則で持ち込めないんですよ」と駅員から断られていたのです・・・。いまだと、「なにを規則主義的なことをいっているんだ」と弾劾するところですが、いまはどうかしりませんが、当時は結構、京成の労働組合というのは、左翼的だという話を聞いていて、「やっぱり、私鉄総連労働者とは連帯せなあかん」と思っていたので、とくに苦情をいうことはなかったわけです。思えば、あの女性は、コントラバスを抱えてその後どうしたんだろうか・・・。
夜の10時くらいだったので、練習した帰りだと思いますが、タクシーとかで帰ったんだろうか。タクシーでも乗車を拒否されたかもしれません。
歩いて帰ったんでしょうか。
なんか、今から考えると心が痛みます。
そういえば、何回か、JRではコントラバスを持ち込んでいる人を見たことがあります。いったいどういう決まりになっているんだろうか、知りたいと思ったのであります。

ということで、まず、JR東日本様のHPを拝見(本文は後掲資料参照)
「3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内」だと持ち込めるようですが、「列車の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り」と書いてありますから、あんまり混んでると断られそうです。
まー、そのサイズと重量におさまるんだったら、持ち込みができるわけです。
コントラバスの場合、重さは問題ないでしょうが、問題は大きさです。そもそもコントラバスの場合、3辺というのが観念できないわけです。まー、いろいろ調べて、ケースの通販のHP(http://store.shopping.yahoo.co.jp/e-music/4571190518867.html)をみると寸法長さ202cm、幅77cm、厚み26.5cmというのがります。どうやら、サイズオーバーのようです。
でもよくみると、楽器の場合は長さ制限をオーバーしても車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができるようです。
どうやら、JR東日本ではある程度制限はあるものの、コントラバスはもちこめそうです。めでたしめでたし。
チューバだって横にしたら持ち込めそうです。たぶんピアノはだめでしょう(どう考えても、ドアから入らないと思う)。同様にハープもしんどいと思います(たしかハープ専門の運送会社があると聞いたことがあります)。

次に京成さんのHPを見ると、とくに楽器についての例外はありません。だから、その昔の町屋の駅員は規則どおりだったのでしょう。
他の民鉄はどうかとしらべてみると、東急や関西の阪急もほぼいっしょ・・・。

たとえば、上野の芸大に通うのに、青砥あたりにアパートを借りるというのは、すくなくともコントラバス専門の学生にとってはしんどいようです・・・。

まー、たぶん、芸大にいく人は、防音のマンションを借りないといけないのでしょうが・・。

でも、厳密に規則を適用しすぎて、コントラバスが持ち込めないと、その沿線で市民オーケストラとかやろうという人は困るような気がします・・・。
是非、鉄道会社の人には、音楽にやさしい対応をしてほしいものです。


―資料・各鉄道事業者の手回り品についてのHPにおける説明例
JR東日本
〈持ち込めない荷物〉
● 危険品、暖炉・コンロ、動物、死体、不潔なもの、臭気を発するもの、他のお客さまに危害を及ぼすおそれのあるもの、車内を破損するおそれのあるものなどは車内への持ち込みはできません。
〈持ち込める荷物〉
● 携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。
無料のもの
● 旅行鞄、スーツケース、スポーツ用品(サーフボードは専用の袋に収納したもの)、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物
※ スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)。
● サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの
身体障害者補助犬法に定める盲導犬介助犬聴導犬を使用者本人が随伴する場合。ただし、法に定める表示等を行っている場合に限ります。
● 車イスで、長さ・高さが120センチ以内で、幅が70センチ以内のもの
有料のもの
● 競輪選手が使用する競技用自転車であって、解体して専用の袋に収納し携帯するもの
● 小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、
・ 長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースにいれたもの
・ ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
● 手回り品料金は、1個につき270円です。ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。

京成電鉄

「手回り品

■ 火薬・ガソリン・硫酸などの危険品や車内を破損するおそれのあるもの等は、車内に持込むことはできません。
■ 縦・横・高さの3辺の合計が250cm以内、重量が30kg以内のものであれば、2個まで車内に持込むことができます。
ただし、1辺の長さが200cmを超えるものは持込むことができません。
なお、子犬・猫・鳩等の小動物を持込まれるときは、必ず次のことをお守りください。
(1)縦・横及び高さの合計が90cm以内で、1辺の長さが70cm以内であること
(2)容器と小動物の合計が10kg以内であること
(3)他のお客様に危害やご迷惑がかかる恐れがないよう、容器から頭や手足が出ないものであること」

東急電鉄
「○手回り品 車内持ち込み手回り品
縦・横・高さの3辺の合計が250センチメートル以内、重量は30キログラム以内で、
電車の運行上支障をきたさない物であれば2個まで持ち込むことができます。
ただし、長さ2メートルを超える物は持ち込めません。 子犬・猫・鳩などの小動物を持ち込まれるときは、次のことをお守りください。
・ 縦・横・高さの合計が90センチメートル以内で、長さが70センチメートル以内の容器にいれること。
(頭や足など一部が容器の外に出るようなものはお持ち込みいただくことはできません)
・ 容器に収納した重量が10キログラム以内のもの。
・ 他のお客さまに危害および迷惑をかけるおそれがないもの。 折りたたみ自転車は必ず専用の袋(輪行袋)にお入れください。
 車内に持ち込めない物
・ 危険物、死体、動物(小動物を除く)
・ 不潔または臭気のため、他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがあるもの。
・ 車両を破損するおそれがあるもの。」

阪急電鉄
「お客様は、列車等の運行状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、1辺の長さが最大2メートル以内でかつ3辺の最大の和が2.5メートル以内で、その重量が30キログラム以内の物品を無料で車内に2個まで持ち込むことができます。
お客様は、前項に規定する制限内であっても、自転車およびサーフボードについては、次の各号の1に該当する場合に限り、無料で車内に持ち込むことができます。
自転車にあっては、解体して専用の袋に収納したものまたは折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したものです。
サーフボードは、専用の袋に収納したものです。
お客さまは、列車等の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、下記の条件にいずれかに該当する犬を無料で同伴することができます。
身体障害者補助犬法(平成14年法律第49号)第16条第1項に規定する認定を受けた身体障害者補助犬盲導犬介助犬ならびに聴導犬)。ただし、同法第12条に規定された表示を行い、お客様が身体障害者補助犬認定証を所持する場合に限ります。
道路交通法昭和35年法律第105号)第14条第1項にいう政令でさだめる盲導犬。ただし、盲導犬がハーネスをつけ、お客さまが盲導犬使用者証を所持している場合に限ります。 (注)お客様が、自己の身の回り品として携帯する、傘・つえ・ハンドバッグ・ショルダーバッグ等は個数にかかわらず、車内に持ち込めます。

お客様は、次の各号の1に該当するものは、普通手回り品料金を支払って、車内に持ち込むことができます。普通手回り品料金は、1乗車ごとに、1個について270円とします。

小犬・猫・はと、またはこれらに類する小動物(猛獣およびヘビの類を除きます。)であって、長さ70センチメートル以内、容積0.025立方メートル以内の容器に納め、容器を含む重量が10キログラム以内のもので、かつ、他のお客様に危害を及ぼし、または迷惑をかけるおそれがないものです。
特殊法人自転車振興会の発行した選手登録証票を所持する方が携行する解体して専用の袋に収納した競輪用自転車です。
前各号のほか、当社が特に承認したものです。 」