年金はどうなる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000009-fsi-bus_all

まー、要するに、厚生労働省的には、現役時の手取り給料の半分は年金暮らしになってからももらえる。ということをいっているわけです。
まー、それだとなんとか暮らしていけるかなと思うのであります。しかし、大きなからくりが・・・。

この試算のモデルとなっているのは、夫婦がいて、男性が働きに出ていて妻は専業主婦という場合(Aパターンとする)です。そうすると老後は、夫の老齢基礎年金+夫の老齢厚生年金+妻の老齢基礎年金をもらえることになります。この3つをたして、なんとか現役時代の半分なのです。

しかし、世の中には結婚をしない人もいます。その人が働きに出ていた場合(Bパターンとする)、当然、年をとったら、自分の老齢基礎年金+自分の老齢厚生年金をもらえるわけです。

当たり前といえば、当たり前なのですが、ここで、Aパターンの夫婦の人生において払った保険料とBパターンの独身者が払った保険料は等しいわけです。
なぜなら、サラリーマンの配偶者で専業主婦(主夫でもいっしょ)は、保険料を払わなくて国民が受け取れるからです。これは、ようするに国家としては、ちゃんと結婚して子孫を残せということを奨励しているのであります。しかも、なるべく共稼ぎせずに、専業主婦がいいんだということを制度的に奨励しているのであります。

だから、独身男性の場合、所得代替率(年金が現役時代の賃金の何パーセントか)を計算すると、独身男性の場合、平成16年度財政再計算の結果では、2025年に36%となっているわけです(http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/03/dl/tp0315-2g.pdf)。要するに、私が、年金をもらうころには、現役時代の給料の3分の1くらいの年金だということです。

国は、意図的かどうかはしらないのですが、一番、所得代替率が高くなるパターンの50%超えというのを、大々的に発表して、共稼ぎの場合とか独身の場合の数字というのは、大々的に宣伝していないのです。

なんとなく、将来の年金に不安を感じます。
年金財政の立て直しのためにはなにが必要なのでしょうか。
年金積立金管理運用独立行政法人というところのページをみると、平成19年度は5兆いくらかの運用損を出しているようです。あー。
これだけ損を出しているということが世間に大々的に知れるともっと不払いの人が増えるような気がします。株や債券で運用しているようなので、今度のサブプライムでもだいぶやられているでしょう・・・。