SFCGの倒産。
ということで、かの有名なSFCG=昔の商工ファンド様が民事再生法の適用を
申請されたのであります。
いっときあれだけぶいぶいいわせていたのに・・・。
1999年に商工ローン問題というのが起こったのであります。日栄さんが「借
金返せんのだったら腎臓売らんかい」などとかなり武闘派的な取り立てをなさっ
たことをきっかけに社会問題化しました。
日栄と商工ファンドというのは、おおまかにいうと、事業者向けの貸金業者なわ
けです。それまで、事業者向けの貸金業者というと手形の割引というのが主力だ
ったわけですが、この2社のすごいところは、「根保証の連帯保証人をとって、
その連帯保証人から回収することをかなり高い確率で想定して貸す」ということ
だっとわたくしは思います。ようするに、高い金利(当時は、上限金利は40.0
04%だったと思う)で、つぶれそうな会社に金を貸して、人のよい保証人から回
収をする。しかも根保証だから、債務額が保証人の知らないところで限度一杯に
膨れ上がっている。という流れなのです。
サラ金問題と違って借り手側は、商売をしている人なのです。たしかに、ひつこ
く営業はかけたかも知れませんが、むりやり貸したわけではないので、借り手側
に返してもらうのは当然です。しかし、連帯保証人は、たとえば、親戚の要請と
かで、素直にハンコを押しただけの人もいて、かなり気の毒なケースもあったよ
うです。しかも、取り立ての方法がかなり武闘派的なものがありましたから、脅
迫、強要といわれかねないケースもあったことは事実です。
このあと、2000年に出資法の上限金利の引き下げがされ、2006年には、
貸金業規制法が改正されグレーゾーン金利の廃止など・・・。ようするにどんど
んと規制が厳しくなっていったわけです。
多重債務で苦しむ人が減ってよかったという人もいるでしょうが、ようするに貸
し手がいなくなるわけですから、ちょっとの金で行き詰まるをえなくなる人が増
えます。上限金利を下げると、いままで40%で貸していた業者がみんな15%
で金を貸すかというとそんなことはなく、15%で貸しても大丈夫な先にしか貸
さなくなるわけです。信用度の低い人は破産か民事再生か任意整理かをするしか
ありません。金が回らなくなったので、いまパチンコ店が不況です。ただ、いま
まで、借金してまでパチンコを打っていた人は、もう借金をやめれてよかったの
かもしれませんが。
マスコミの論調などを見ているとどうしても「金貸し=悪」というパラダイムか
らみているような気がします。しかし、リスクをとりつつ市場に資金を融通する
ことは決して悪いことではない。正当な商行為だと思うのです(商工ローンの場合
、金を貸すことがわるいのではなくて、脅迫的な取り立てやだまして保証人をと
るということが悪いのです)。
商工ローンやサラ金がなくなった方がよいという人は、高金利でないと金を借り
られない人は早めに破産などの手続きをとったほうがよいと思っているのでしょ
う(これは私も賛成)。
しかし、そういう人がなぜ金を借りてしまうかというと、簡単に借りれるからで
す。営業の電話もかかってくるし、広告も目につくし、電話をすれば、簡単に金
をもってきてくれるのです。だからずるずると債務が膨らんでしまう。
ようするに弁護士とか司法書士が、もっと宣伝をして、破産や任意整理を勧誘し
て回るしかありません。最近よく、広告はめにつきますし、テレビでCMを出し
ている弁護士法人もあるようですが、まだまだ努力が足りないのでしょう。
もし、私が、弁護士ないし司法書士だったら、まずは、不況業種(たとえば建設業
とかゴルフ場とか)にかたっぱしから、「破産しませんか」とか「民事再生しませ
んか」と電話がけでもするでしょう。弁護士会や司法書士会はかならず、貸金業
者に文句をいいますが、自分たちが、貸金業者以上の営業活動をしていない。だ
から、潜在的な顧客が貸金業者に流れているんだということを認識してほしいも
のであります。
申請されたのであります。
いっときあれだけぶいぶいいわせていたのに・・・。
1999年に商工ローン問題というのが起こったのであります。日栄さんが「借
金返せんのだったら腎臓売らんかい」などとかなり武闘派的な取り立てをなさっ
たことをきっかけに社会問題化しました。
日栄と商工ファンドというのは、おおまかにいうと、事業者向けの貸金業者なわ
けです。それまで、事業者向けの貸金業者というと手形の割引というのが主力だ
ったわけですが、この2社のすごいところは、「根保証の連帯保証人をとって、
その連帯保証人から回収することをかなり高い確率で想定して貸す」ということ
だっとわたくしは思います。ようするに、高い金利(当時は、上限金利は40.0
04%だったと思う)で、つぶれそうな会社に金を貸して、人のよい保証人から回
収をする。しかも根保証だから、債務額が保証人の知らないところで限度一杯に
膨れ上がっている。という流れなのです。
サラ金問題と違って借り手側は、商売をしている人なのです。たしかに、ひつこ
く営業はかけたかも知れませんが、むりやり貸したわけではないので、借り手側
に返してもらうのは当然です。しかし、連帯保証人は、たとえば、親戚の要請と
かで、素直にハンコを押しただけの人もいて、かなり気の毒なケースもあったよ
うです。しかも、取り立ての方法がかなり武闘派的なものがありましたから、脅
迫、強要といわれかねないケースもあったことは事実です。
このあと、2000年に出資法の上限金利の引き下げがされ、2006年には、
貸金業規制法が改正されグレーゾーン金利の廃止など・・・。ようするにどんど
んと規制が厳しくなっていったわけです。
多重債務で苦しむ人が減ってよかったという人もいるでしょうが、ようするに貸
し手がいなくなるわけですから、ちょっとの金で行き詰まるをえなくなる人が増
えます。上限金利を下げると、いままで40%で貸していた業者がみんな15%
で金を貸すかというとそんなことはなく、15%で貸しても大丈夫な先にしか貸
さなくなるわけです。信用度の低い人は破産か民事再生か任意整理かをするしか
ありません。金が回らなくなったので、いまパチンコ店が不況です。ただ、いま
まで、借金してまでパチンコを打っていた人は、もう借金をやめれてよかったの
かもしれませんが。
マスコミの論調などを見ているとどうしても「金貸し=悪」というパラダイムか
らみているような気がします。しかし、リスクをとりつつ市場に資金を融通する
ことは決して悪いことではない。正当な商行為だと思うのです(商工ローンの場合
、金を貸すことがわるいのではなくて、脅迫的な取り立てやだまして保証人をと
るということが悪いのです)。
商工ローンやサラ金がなくなった方がよいという人は、高金利でないと金を借り
られない人は早めに破産などの手続きをとったほうがよいと思っているのでしょ
う(これは私も賛成)。
しかし、そういう人がなぜ金を借りてしまうかというと、簡単に借りれるからで
す。営業の電話もかかってくるし、広告も目につくし、電話をすれば、簡単に金
をもってきてくれるのです。だからずるずると債務が膨らんでしまう。
ようするに弁護士とか司法書士が、もっと宣伝をして、破産や任意整理を勧誘し
て回るしかありません。最近よく、広告はめにつきますし、テレビでCMを出し
ている弁護士法人もあるようですが、まだまだ努力が足りないのでしょう。
もし、私が、弁護士ないし司法書士だったら、まずは、不況業種(たとえば建設業
とかゴルフ場とか)にかたっぱしから、「破産しませんか」とか「民事再生しませ
んか」と電話がけでもするでしょう。弁護士会や司法書士会はかならず、貸金業
者に文句をいいますが、自分たちが、貸金業者以上の営業活動をしていない。だ
から、潜在的な顧客が貸金業者に流れているんだということを認識してほしいも
のであります。