あー。安田講堂。

ということで、帰ってテレビをつけると、安田講堂事件のテレビをや
っています。ちょうど40年なわけであります。
私が高校生のときに、昭和が終わって平成になったときに、よく「激
動の昭和」みたいな番組があって、かならず、安田講堂事件は取り上
げられていたわけです。「私も大学に入る安田講堂を占拠しよう。時
計台放送を再開させよう」とかなり真面目におもって、それなりにが
んばっていたのですが、果たせず卒業してしまいました。


さて、今回の番組の放送局は4チャンネル日本テレビ放送網でありま
すから徹頭徹尾、読売日テレ史観に依拠したものかと思えば、結構当
時の学生側にも取材をしているようです。ただ基本線としては、警察
側の観点から描き出したものなのであります。
たしかに、69年には、学内が占拠され、授業もできず大変だったわ
けであります。しかし、だれがそれで困るのかということなのです。
学生で困る人はいたかもしれませんが、学生の多くは、全共闘側なの
です。第一義的に困ったのは、日本国家なわけであります。
このままほっとくと、日本全国で学生運動が盛んになって治安上問題
だから、全国学生運動の頂点たる東大を制圧しようということだった
のだと思います(おおざっぱに言えば)。

それにしても今回の番組はは「日本史サスペンス劇場特別版」だそう
です。もう40年前なので、過去のできごとになってしまったという
ことでしょう。

ひさしぶりにインターナショナルって聞いたような気がしますし(10
年くらい前までは現役で歌っていたような・・・)、最後の時計台放送
の後落城したときには、不覚にも涙してしまったのであります。
いまとなっては、当時安田講堂を占拠した人たちも機動隊の人たちも元
気で幸せに長生きされていることを祈るばかりであります。