冬休みによむ本。

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ということで、近所の図書館で冬休みによもうという本をかりてきたのである。

どうせなら時間があるので、日ごろよめないようなちっと大部の本をよもうと思っているのである。

川崎市の図書館のすばらしいところは、市内の図書館すべての本がインターネットで検索ができて、とりよせができるわけである。便利になったものである。
わたしが、ものごころついたときは、本を探そうとすると図書館にあるカードをあいうえお順にみていったものである。大学にはいってOPACというものをはじめてつかったとき、こんなに便利なものがあるのかと思った記憶があるのである。


一冊目がドラッカーの「見えざる革命」。1976年に第一版が出版された本であるが、要するに年金基金が経済を支配するにいたったという本である。ドラッカーというとMBOとか経営の話の本は読んでいたのであるが、こういったちょっとマクロ的な本も書いているだという発見。

二冊目が、最近出た本で図書館にはなかったので、本屋でかったのであるが、中谷巌の「資本主義はなぜ自壊したのか」。最近の経済の流れがグローバル資本主義の跳梁にあることを指摘したほんである。
中谷氏時代が昔は、新自由主義のイデオローグであったので、どうやら激しく回心したらしいのである。
帯には、「リーマン・ショック格差社会、無差別殺人、医療の崩壊、食品偽装。すべての元凶は「市場原理」だった」と書いてあるのである。かなりセンセーションなのである。

三冊目が置塩信雄先生の「蓄積論」。置塩先生というのは、結構、知る人ぞ知るという感じの人であって、もともとは、ヒックスとかケインズを研究されていたのであるが、なんでかしらんけど、神戸大学の助手になってからマルクス経済学を研究しはじめたかたなのである。特徴は、マルクス経済学の数理的定式化をいろいろ行ったかたなのである。大月書店から教科書をお出しになっているので、広義には、「千駄ヶ谷と原宿の間系」の方だろうと思っていたのであるが、宇野派とか近代経済学の研究者とも有益な学問上の議論をちゃんとやっている方なのであった。

以上3冊は、サブプライム事件といった恐慌がおこって、あらためて、現状の資本主義経済というものについて考えたくなったからなのである。

もう一冊は、かたのこらない本ということで数学の本。金田康正教授の「πの話」である。金田教授というのは、円周率の計算の世界記録を持っている人であり、1兆桁以上計算しているのである。
すばらしいことだ。まーいままでの円周率計算の歴史を書いたほんである。

ということで、ことしの冬休みは帰省などやめて、上記の本を読むとともに、映画でもみにいこうと思っているのである。