裁判所書記官の不正。

ということで京都家裁の書記官が文書の偽造をやって、振込詐欺の口
座から不正に資金を取得したり、いろいろ極悪非道な犯罪に手をそめ
ていたのである。

私が記憶している限り、裁判官の不正というか犯罪行為があったいう
のは何件か聞いたことがある。しかし、書記官の不正というのは初耳
である。

平成8年の民事訴訟法の改正で結構、書記官の権限は拡大しているは
ずである。今後ともこういったことがおこらないとは限らない。
昔に比べて事件数は格段に増えているのに、書記官の人数はそんなに
増えていない。しかも、第二の人生ということを考えると、他の役所
に比べると天下り先などは、ごくごく少ないはずなのである(執行官と
いうのは、儲かる仕事らしいが・・・。ポストはすくないはずである)
。だったら、老後のために多少不正をしても金を貯めようと思う人が
出てきても不思議はない。自分たちが日本の司法制度を支えていると
いう誇りが原動力なのだろうが、それだけでは限界がある。
建設関係や農林関係に比べて、法務省や裁判所といのは族議員もいな
いし、予算的には恵まれていないと思うのである。
不正がないよう厳しくとりまるというのがこういった事件が起こった
ときの対策の第一にあがるが、書記官の待遇の見直しということもぜ
ひ考えてほしいのである。