教科書と現実。

元東大生が文科省幹部の殺害予告「教科書と違う…だまされた」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000529-san-soci

なんのことやらというニュースなのである。

教科書に書いてあることと現実が違うので、文部科学省の役人を殺害するという予告をしたという事件である。

だいたい、教科書に書いてあることと現実が違うということは大学で勉強すればある程度わかるはずなのである。


たとえば、労働基準法をまなぶと、いろいろと労働者の保護がはかられているのであるが、実際学生としてバイトをしてみるとそのような規定はあまり、現場では守られてないとかそういう社会の矛盾を学ぶのである。

人によっては、その矛盾を解決するために、社会変革の運動に決起する人もいるのであるが、ごく少数であり、だいたいの人は、そのなかで、うまくたちまわることが大切ということを学ぶのである。

それがいいかどうかは別として・・。

この容疑者のばあい、現実教科書が違っているから教科書がおかしい。という発想がちっと違うような気がする。

現実を教科書に近づけようと、たとえば、政治活動に邁進するというのであれば、まだわかるのであるが。
こういったことでねらわれると、文部科学省の役人なんてだれもなり手がいなくなるのではないか・・・。